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しゃつです

pianotap

高専はいいぞ。

高専はいいぞ。

まず立地が最高。周囲を畑に囲まれ、私鉄が通っていてJRのたった2倍ほどの値段で通える。JRの主要駅からバスでたったの30分。

もちろん遠くて通えない人のために寮がある。寮も最高。1年生では寮の優しい先輩がきっちりとしつけを教えてくれる。校内で1年生の寮生を見ると必ず大声で、深々と頭を下げて挨拶してくれる。なんと清々しいことであろうか。

授業も最高。先生は授業中みんな優しく、各自インターネットを使った自学自習を黙認している。みんなインターネットでの自習に夢中であり、私語は多くない。快適に授業を聞くことが出来るのだ。低学年では先生が単位を落とさないよう手厚く保護するためあまり評価できないが、高学年になると、授業はあえて核心を突かない教え方により学生に自学自習を勧める画期的な方法である。ただしテストでは厳しく理解度を確認し、理解していない学生にはもう1年のチャンスを与えている。即戦力になる技術者を養成する最高の学校だ。

高専は「実践的技術者」の養成をうたっているが、その方法も最高だ。まず2年生になると実験の授業が始まるが、そのほとんどがいろいろな素子のデータシートを作成するような実験である。実践に直接活かせる実験は皆無である。しかし、あらゆる素子はデータシートがなければ活用することができない。ここに実践的技術者の養成への熱意が感じられる。また、実際の物理的な、及び電気電子回路の計算はすべて理論により行い、存在しない状況設定をすることもしばしばある。これについては、物理現象を直感的に理解するために必要不可欠であり、物理現象を理解してこその実践的技術者と言えるであろう。

高専にはプログラミングの授業もあるが、これもまた最高である。授業は既知のアルゴリズムを丸暗記するものであり、複雑な機能を組み合わせたり自らプログラムを考えることはほとんどない。暗号の世界では「自作のアルゴリズムは使うべきではなく、有名なアルゴリズムは世界中で調査されているのでそれを利用すべきである」という掟がある。学生にアルゴリズムを考える機会を与えないことによって、既知のアルゴリズムを利用し、結果的にセキュアなプログラミングができるようになるのだ。非常に奥深くまで計算された素晴らしいカリキュラムである。

また、多様性にあふれた学生も最高だ。学生の多くが標準的でない趣味性癖を持ち、学生全体で見ればアブノーマルな性的嗜好はほぼすべてカバーしているであろう。また、学生たちはどのような会話にも寛容であり、大声で猥談をしても一向にかまわないのだ。多少マイナーだと思われる趣味にも必ず理解してくれる集団が存在する。このような高専はだれにでもぴったりであろう。

高専に来て本当に良かった。京大を目指し猛勉強している進学校の友人を横目に、後戻りできないレールの上をひたすらに歩いて行くのであった・・・